中谷巌「資本主義はなぜ自壊したのか」
(集英社インターナショナル)読了。★★★
帯に、「構造改革の急先鋒であった
著者が記す懺悔の書」とある。
何が問題なのか、なぜグローバル資本主義、新自由主義に
向かったのかなど、わかりやすかった。
とくに、第四章「宗教国家、理念国家としてのアメリカ」などは、
なるほどなあと納得した。
解説書としてはいいのだが、
しかし、しかしだ、
この書にある理由で、
著者が転向したのだとしたら、違和感あるなあ。
素朴に、いわゆる「はげたかファンド」や石油資本といった連中が、
汗をかくことなく、莫大な利益を上げていた事実を、
その時点で、「変とちゃう?」と思わなかったのだろうか?
そこは、納得できん。
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