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村松友視「百合子さんは何色」読了

投稿者 fujimoto:2010年4月 8日 17:33

村松友視「百合子さんは何色」(筑摩書房)読了。★★★★
「富士日記」の編集担当者だった著者は、
武田泰淳の死後、文学的才能を開花させ、そして逝った
武田百合子の、泰淳夫人ではないもう一つの側面を追い求める。
実をいうと、私は、「富士日記」は、
天衣無縫な作家夫人が、家事の合間に、書き飛ばした文章だと思っていた。
この本を読んで、百合子さんは、推敲に推敲を重ねる人だったこと、
女学生のころから、文学少女だったこと、
詩人の魂を、ずっと、内に秘め続けていたこと、などを知った。
ユニークなキャラクターだが、文学とは縁遠い人、
きっと、飲み屋のママだったに違いないと思っていた。
タハハ。

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