文春文庫「神々の乱心」上下(松本清張)を、やっと読了。★★★
いまブログで確認すると、購入が5月30日だから、
1ヵ月以上もかかっている。
うへー。私も、しぶとい。
昭和初期という時代、新興宗教と宮中というテーマ、
いずれもなじみが薄い。
時代が大正に遡ったり、舞台が満州に移ったり、
大本教が出てきたり、特高や関東軍がでてきたり、
おまけに、どこかに未完の小説であるという気持ちがあり、
ストーリーの展開やスケールの大きさに興味をそそられながら、
ある箇所に来ると、読書スピードが極端にスローになる。
さすがに下巻半ばくらいから、やっとエンジンがかかってきたと思ったら、
終わってしまった。
巻末で、担当編集者が、作者から聞いていた、
エンディングへの荒いストーリー展開を紹介している。
やはり、一番面白そうなところが、抜けてしまっている。
作者も、この作品には特別な思い入れがあったらしい。
さぞ、無念だったろう。
完結していれば、作者の代表作になっていただろう。
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