佐藤優「新・帝国主義の時代 右巻 日本の針路編」(中央公論新社)読了。
本書は、「中央公論」(2009年3月号〜2013年4月号)に連載された
「新・帝国主義の時代」と「大震災で弱体化した日本に
中韓露は容赦なく牙をむく」を再構成したもの、とある。
ほとんどが、民主党政権時代のインテリジェンス、
外交戦略についての内容。
いま思えば、一体、民主党政権って、なんだったんだろう、
専門の対露(北方領土)問題はもちろんだが、
沖縄の人たちと中央政界とのギャップへの危機感に、
佐藤さんらしさが際立っている。★★★
五木寛之・玄侑宗久「息の発見」(平凡社)読了。
禅僧で作家の玄侑さんと五木さんとの対話。
息、呼吸というひとつのテーマから、
仏教、禅宗、東洋・西洋文化、健康、生と死、と
話はひろがっていく。
2人とも、その知識の広さ、深さはさすが。
互いに、きっぱり異をとなえるところも気持ちいい。
面白かった。★★★★
5月23日(木)
朝、O病院に行き、月曜日のCT 検査の結果を聞く。
「問題なし」ということだった。
やれやれ。ホッとひと安心。
1ヶ月に1度の検診(腫瘍マーカー)も、2ヶ月ごとになる。
来月で、手術後2年か、
長かったような、あっという間だったような。
五木寛之・望月勇「気の発見」(平凡社)読了 。
世界中で気功治療を行っている望月勇氏と五木寛之との対話。
望月さんは、「気」を宇宙の無限のエネルギーと
とらえている。ロンドンで、ヨガ気功教室を開き、
「気」を送る施術も行っている。
ちょっと信じられない奇跡的なこともあるようだ。
実際に、見たことも体験したこともない私としては、
とりあえず自分で始めてみるしかない、
と思っている。
★★★
五木寛之・帯津良一『健康問答2 本当に効くのか、本当に治るのか?
本音で語る現代の「養生訓」』(平凡社)読了。
名医と作家の対談シリーズ第2弾。
本巻のテーマは、「がん治療における代替医療」。
2人の立場は、西洋医療と代替医療の統合。★★★
代替医療で力が入っているのが、
ホメオパシーと気功。
ホメオパシーについては、ウーンにとどめておくが、
気功については、すでにトライしはじめている。
五木 寛之 , 帯津 良一 『健康問答 本当のところはどうなのか?
本音で語る現代の「養生訓」』(平凡社)読了。
いったい、なにをすれば、元気で長生きできるのか。
ガン治療からウツ病まで、当代随一の名医に、
作家が本音で迫る。
しかし、五木さんは、この分野の知識、すごいなあ。
この2人の対談は、ためにもなるが、読んで面白い。
★★★
5月11日(土)
大学の後輩Sくんが,作・演出した芝居「結界の馬」。
「観にきて欲しい」と言われていたので、京都まで出かける。
河原町五条下がる五條会館、歌舞練場だったらしく、雰囲気ある。
40年ぶりにメンバーが集まって、この芝居をやることになったとのこと。
エネルギーあるなあ。
小さい会場だが、満席。
4人の俳優たちは、それぞれ力があり、感心。
芝居としては、70年頃の小劇場のスタイルそのままに見えた。
「いま」を感じなかったなあ。
あのスタイル打ち破るのって、難しいよね。
(いうのは簡単)
帯津 良一 ・五木 寛之 「生きる勇気、死ぬ元気」(平凡社)読了。
内容紹介
命あるものは例外なく死を迎える。
ならば死を愉しく迎えられるような人生を
送ることができないだろうか?
死は生の終着点でない。
気持ちよく生き、気持ちよく死ぬために、
2人の達人が語る、今までの健康観、死生観を大転換する人生訓。
既読だと思って、このブログを遡って見たが見つからない。
多田冨雄さんと勘違いしていたみたい。
「死」「死後」について、
こんなに "やわらかく"語ることができる・・・
ちょっと記憶にない。★★★
橋爪 大三郎・大澤真幸「ふしぎなキリスト教 」(講談社現代新書) 読了。
内容紹介
キリスト教がわからないと、現代日本社会もわからない――。
イエスは神なのか、人なのか。
GODと日本人の神様は何が違うか?
どうして現代世界はキリスト教由来の文明がスタンダードになっているのか?
知っているつもりがじつは謎だらけ......
日本を代表する二人の社会学者が徹底対論!
新書版だが、内容は濃い。
少しは、キリスト教のことわかったのかなあ。
自信ない。★★★
5月3日(金)
GW、今回は京都の嵐電北野線辺りをめざす。
10時、わが家出発。
嵐電「四条大宮」駅で、嵐電1DAYパス 500円を購入。
「太秦広隆寺」下車。「広隆寺」拝観。(弥勒菩薩半跏思惟像ほか)
駅前の食堂で、あんかけうどん。
嵐電「御室仁和寺」下車。「仁和寺」拝観。
徒歩で「妙心寺」へ。「妙心寺退蔵院」拝観。
終点「北野白梅町」下車。徒歩で「北野天満宮」へ。参拝。
雨がぱらついてきたので、タクシーで、河原町へ。
5時きっかりに、三条木屋町上がる「めなみ」入店。
こちらが主目的?
熱燗、刺身盛り合わせ、筍土佐煮、小鮎天ぷら、
蓮根まんじゅう、小芋煮、鴨 ロース。
美味しかったのだが、なんと全席禁煙になっていた。
「めなみ」には、時代に抗ってもらいたかった。
仕方ない、三条「イノダ」で珈琲を飲み、タバコを喫って、帰る。
馴染みのなかった右京区だったが、
嵐電も寺社も街のたたずまいも魅力的。十分楽しんだ。
ただ、「めなみ」には、もう行かない。
五木寛之「無力」(新潮新書)読了。
『混迷する世界と下降してゆく日本で、
私たちはいかなる姿勢で生きていけばいいのか。
様々な事象を歴史の流れの中でとらえ直し、
人間観の最終到達地を示す全十一章。』
読みかけた本がイマイチだったので、
書店に飛び込み、「中継ぎ」書として購入。
(五木さんゴメン)
自力でも、他力でもない・・・
「無力」の言葉で、ここ最近の五木さんの考え方が
スッキリまとまって腹にはいる。
新鮮味はないが、安心してスラスラ読める。
五木さんに洗脳されてるのかなあ。
★★★★