「まやNETの集い」創刊号の冒頭に、
2月19日に亡くなった、
茨木のり子さんの詩の一部が掲載されていた。
懐かしい名前だなあ(高校生のとき、この人の詩、好きだった)、
ということで、
図書館で詩集をさがしたら、
すべて貸し出し中になっていた。
人気あるんだ。
ジュンク堂で、現代詩文庫「茨木のり子詩集」(思潮社)購入。
さっきの詩、探したがなかった。
ネットで検索したら。あった、あった。
それでは全文掲載。
「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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