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保坂和志「羽生」読了

投稿者 fujimoto:2007年6月28日 18:56

保坂和志「羽生」(光文社知恵の森文庫)読了。★★★★
羽生とは、将棋の棋士/羽生義治のこと。
著者は、芥川賞作家で、将棋の関係者ではない。
ブックカバーに、こう書かれている。
〔本書は、「将棋の本」ではない。
羽生義治のインタビュー、自戦記を丁寧に読み解き、
彼の思考の「核」に迫っていく。
羽生の将棋観のキーワードである、「最善手」を軸にして
思考プロセスを辿り、将棋がわからない読者でも
「人が考える」という行為の本質的な面白さに到る。〕
面白かった。
谷川浩司と羽生義治の思考のベクトルの方向が逆、
対局中、相手が悪手を指すと羽生はいやな顔をする、
羽生の自戦記の独自性など、
「なるほどなあ」と感心。
10年前に書かれた本らしいが、
いま書かれたら、コンピュータ将棋との関係の記述が
もっと増えるだろう。

【本・音楽】

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