ホーム >> 本・音楽 >> 黒井千次「老いのつぶやき」読了

黒井千次「老いのつぶやき」読了

投稿者 fujimoto:2012年8月19日 22:31

黒井千次「老いのつぶやき」(河出書房新社)読了。
40数年前、黒井さんの短編小説「走る家族」を文芸誌で読んで、
強く印象に残っている。
(以来、黒井さんの作品は読んだことがないのだが)
「つぶやき」といっても、TWITTERとは違う。
身辺雑記的な内容が多いが、
中に次のような文章がある。
「不安という言葉がもし狭すぎるなら、
今あることへの疑い、と言い替えてもよい。
どこかにある、こことは異質の何かに向けての模索と呼んでもいい。」
黒井さんは、今もこのテーマに取り組んでいるのだろう。
私の受けた強い印象も、この点にあったように思う。★★★

【本・音楽】

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ

※スパムコメントの増加により、一時的にコメント欄を封鎖しています。

« (fujimoto) 抗がん剤服用休止から24日 | ホーム | 野洲 (fujimoto) »