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伊藤比呂美『たどたどしく声に出して読む歎異抄』読了

投稿者 fujimoto:2013年6月 2日 18:49

伊藤比呂美『たどたどしく声に出して読む歎異抄』(ぷねうま舎)読了。
女性詩人による「歎異抄・正信念仏偈・和讃・書簡」の現代日本語訳。
親鸞が、自分を「オレ」と言ったり、
阿弥陀如来を、〈むげんのひかり〉さまと言い換えたり
といったところがユニーク。
実は、自分も浄土に行きたくないのだといった箇所が、
「唯円房も同じ心でいたんだな。よくよく考えてみれば、
天におどって地におどるほど喜んでいいのに喜ばないんだから
こりゃ浄土行きは確実だぞ」と訳されている。
この辺りが、とても面白い。
正信偈や和讃も、こんな内容だったのは知らなかった。
いい本だと思う。
★★★★

【本・音楽】

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