小室直樹「日本いまだ近代国家に非ず」(ビジネス社)読了。
この本は平成6年刊の「田中角栄の遺言」の復刊。
田中角栄という政治家、ロッキード裁判を取り上げながら、
日本がいかにデモクラシーを理解できない社会かを説く。
私もきちんと理解できていなかった。
「 日本の国家権力は立法、司法、行政の三権の悉くを
役人に簒奪されてしまった」、著者の発言はいま、明らかになっている。
著者からすれば、小澤一郎無罪は、当たり前なのだろう。
★★★★
冒頭にある小室さんの言葉、
『現実は、時間を掛けて、
やがて「私に追い付いてくる」であろう。』
うーん、なるほど。
4月24日(火)
天気がいいし、暖かいので、
「上田素久展」に、出かけることに。
千里図書館で、予約本を受け取ってから、
梅田経由、阪神打出駅へ。
駅から徒歩10分、アトリエ「つぼみ」。
以前一度来たことがある。
並木道、緑が気持ちいい。
ギャラリーに行く前にまずは腹ごしらえ
ネットで調べた人気店、蕎麦屋「かぶらや」がすぐそば。
1時半くらいだが、ほぼ満席。
おすすめの「鴨せいろ」1880円を注文。
まあ、値段ほどではない。
芦屋に近いとはいえ、やっぱ高すぎるやろ。
ギャラリーに戻り、上田氏、女性店主と歓談。
そこに、Aカメラマンも来店。久しぶり。
1時間くらいおしゃべりして、打出駅へ。
どこか寄ろうとも思ったが、
無理せず、まっすぐ梅田・千里中央へ。
◎上田素久展は、4月30日(月)まで開催。
tel 0797-22-7818
安保徹「体温免疫力」(ナツメ社)読了。
以前読んだ、安保さんの「免疫道場」より、
「体温と免疫」にテーマを絞っているので、
より具体的な情報があると期待して読んだ。
しかし、内容的には、
免疫とは、体温と免疫の関係、
抗癌剤や、放射線治療は、
免疫からすると、よくない治療等が
主として書かれており、
ガン患者や難病に苦しんでいる人が、
「そしたらどうしたらいいの?」に
十分応えられていないと思う。★★
免疫治療法が確立していないのだろうか?
橋爪大三郎・副島隆彦「小室直樹の学問と思想」(ビジネス社)読了。
20年前に出版された
『現代の預言者 小室直樹の学問と思想?ソ連崩壊はかく導かれた』の復刻版。
小室直樹の著作、研究、思想を小室ゼミの門下生である橋爪大三郎氏、副島健彦氏が
時系列に沿って対談形式でわかりやすく解説。
「システム論ー構造・機能分析」、難しいけど、ふーん。
私の場合は、あとがきにあるように、
社会科学の入門書として興味深く読んだ。★★★★
小室直樹氏の著作、
もう少し追ってみることにしよう。
.
内田樹・中沢新一「日本の文脈」(角川書店)読了。
二人に共通するのは、
メインストリームからついつい外れてしまう、
つまり辺境性。
面白く読めたが、
内容は、予想していたより、アカデミックで、
レベルが高い。
登場する「書物」は、ほとんど読んだことがない。
構造主義か、そこまで手が届かないなあ。
★★★
実は10日ほど前に、
千里中央ヤマダ電機のSoftBankで、
ドコモの携帯から、iフォンに切り替えた。
しかし、ヤマダ電機もSoftBankも
細かなサービスをしてくれず
(APPLEの方針らしい)、
結局、アドミのTくんに基本的な設定をしてもらった。
本当は、バシバシ使いこなし、
さまざまなアプリを活用して...のつもりが、
その後も、あっちでつまり、こっちでつまり、
まだ、モゴモゴしている。
その中で、とてもうれしいのは、
CDをパソコンに取り込み、
iフォンと同期することで、
いろんな音楽を楽しむことができることだ。
クラシックもそうだけど、
Mさん、マイルス・デイビスも聴いてますよ。
安保徹/鬼木豊「免疫道場(幻冬舎)読了。
「病気にならない体をつくる50講」が副題。
免疫については、少し知識があったが、
いろいろ参考になった。★★★
ただ、「すぐさま、抗がん剤は拒否せよ」
というところまでは踏み込めないよね。
米原万里さんもスティーブジョブズ氏も
三大治療を拒否し、結局死んじゃったしなあ。
それでも、「いい、これならできる」といったこと
はやってみることにする。
免疫についていえば、
基本は「生き方を変える」、
「自分の体が発する情報をじっと感じる、聴く」
ことだと思う。
そういうことでいえば、あらためて
五木寛之さんは、免疫力向上の達人だなあ。
コンピューターテクノロジー編集部/編
「IT時代の震災と核被害(インプレス選書)読了。
3・11の大震災に、IT企業、集団が
どう取り組んだのかのリポートが中心。
冒頭のGoogleの取り組みはすごい。
米本社と日本法人が協力、発災後
わずか2時間弱で、安否確認情報検索ツール
3時間弱で、「震災特設サイト」を立ち上げる等、
外部のボランティアの協力もあり、
次々に、被災者に役立つサービスを提供していく。
その取り組みの様子は、感動的だ。★★★★
それに比べ、政府、各省庁、東電、マスメディアの
いい加減さは、皆さんご承知の通り。
Google以外にもヤフー、ツイッター、アマゾン、
ユーストリームの取り組もレポートされている。
また、広島の中学生が、NHKのニュースをiPhoneで撮影し、
ユーストリームに配信、
ユーストリームも、NHK担当者の、これを許可、
最前線の人たちは、自分で判断し、決断しているのだ。
IT関連の人たちの有能さに感心するばかり。
時代は新しい局面に立っている。
今回の震災が、それを鮮明に浮き彫りにした。
佐藤優「この国を壊すものへ」(徳間書店)読了。
週刊アサヒ芸能の「ニッポン有事!」と題した連載
(2010年3月~2011年8月)
をまとめたもの。★★★★
文中に「できるだけ面白く書くようにつとめている」とある。
週刊アサヒ芸能というメディアを意識したもので、
このあたりも佐藤優さんらしい。
大学の後輩Hクンが
「関西では手に入らないので」と、
佐賀からエッチラオッチラ持参してくれた
天山酒造の大吟醸酒「飛天山」を
ホタルイカをあてに飲む。
辛口。
大吟醸にありがちな
ちょっと過剰なフルーティな香りを抑え、
私も、家人も「イイネ!」
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2012」で
最高金賞を受賞した銘酒らしい。
Hクン、ありがとう。
でも、もう気を遣わなくて結構ですよ。
4月7日(金)
大学のクラブ(演劇研究会)の1年後輩の連中が、
京都で集まるので、
「参加してほしい。合わせて店の手配も」とのリクエスト。
花見のシーズンなので、心配したが、
「めなみ」の2階の座敷、予約が取れた。
6時集合、私たち夫婦も含め9人。
40年ぶりのKくん(来北九州市から)は、
最初、だれかわからなかった。懐かしや。
Hくんは、「関西では売っていないので」、
と九州佐賀から地酒3本を持参。
いやー、その気持が凄い。
うち1本「大吟醸 飛天山」をいただいた。
わあわあ喋っているうちに、あっと言う間に9時。
HJ女が、「うちのギャラリーすぐ近くだからおいでよ」
(寺町三条上がる「ヒルゲート ギャラリー」)
というので、もう少し付き合う。
コーヒーをいただき、佐賀の酒2本をみんなで飲む。
30分くらいで、京都泊の彼らと別れ、帰る。
幹事のHRくん、ご苦労様。
来年もやるらしい、うへー。
楽しかったが、京都は、やっぱ寒いなあ。
3月末で、(株)アドミレーションセンターの
代表取締役社長を退任。
4月1日から、土井信が代表取締役社長に就任し、
私は、取締役会長に就任しました。
ということで、4月6日(金)4時半、
事務所の近くの料亭「大野屋」に集合、
就任パーティを開催。
新社長のあいさつ、私も少しお話し、
以後、歓談。
7時にお開きにし、
「大野屋」の前の公園でお花見、
桜は6分咲き。
寒いので私は、皆より早めに引き上げました。
来週からは、体調を見ながら、
週に2日くらい出社するつもりです。
今後とも、これまでと変わりませず、
ご指導、ご鞭撻のほど、
よろしくお願いいたします。
鎌田 實 「がんに負けない、あきらめないコツ」 (朝日文庫) 読了。
この類の本は、読まなかったのだが、
(平気で生存率なんて書かれているから)
立ち読みしていたら、
鎌田さんが、患者に、まっすぐ、やさしく
接しているように感じられたので、
購入し読んだ。★★★★★
「がんばらない」でも「あきらめない」「へこたれない」がテーマ。
乳がんの患者との往復書簡がメインだが、
免疫など、専門家とのいくつかの対談や、
女優・樹木希林との対談も追加され、充実した内容。
同時に、現在の医療の在り方、
・患者に冷たい ・責任を取らない
・金にならないと簡単に見捨てる など
の批判にもなっている。
私の主治医はそうではないと信じているが、
あまりに多くの患者を担当し、
忙しすぎるのではないかと懸念している。
それにしても、往復書簡していた女性や、
樹木希林さん、米原万里さん、鳥越俊太郎さん、
みんな病と真正面に取り組んでいる、
凄いなあ。感心するばかり。
4月2日(月)
Mネットのメンバー5人、
2:00 阪急「中山寺」駅集合。
私の病気平癒祈願で、
巡礼街道を歩こうということになった。
まず中山寺に参拝、
桜はまだだったが、
梅林は、遅い花が残っていた。
中山寺から、売布神社へ、ゆっくり歩く。
売布神社は、本殿まで上るのは堪忍してもらい、
街道から、拍手。
そして、清荒神へ。
参道をゆるゆる上り、頂上まで。
拝殿で、お賽銭を上げ、線香をあげ、
平癒祈願。
休憩し終わると4時半。
参道を下り、清荒神駅前の「さん志ょうや」で、
山椒昆布100g、アサリ佃煮100g購入。
売布神社駅前の「夢吉」(中山寺に住んでいるS氏の手配)で
一杯飲むことに。
座敷で、約2時間、いつものように歓談。
8時解散。
退院後、これだけの距離を歩いたのは、初めて。
暖かくなってきたので、少しずつ距離を伸ばしていこう。
次は5月の第3週に集まることに。