ホーム >> 月別アーカイブ

2012年6月30日

水野 弥穂子 訳「正法眼蔵随聞記」読了

水野 弥穂子 訳「正法眼蔵随聞記」(ちくま学芸文庫)読了。
曹洞宗の開祖・道元の弟子、懐奘が、
道元禅師に随時し、
折にふれ弟子たちに説いた言葉や、
道元との問答を克明に筆記したのが『正法眼蔵随聞記』。

何度か立ち止まりながら、ようやく通読できた。
なぜ立ち止まったのか
道元禅師の教えが、冷徹で、厳しすぎるように思えたからだ。
とくに「出家」には、「すべてを捨て去り、ひたすら修行に努めよ」とある。
それなら、「在家」である私たちは、どうすればいいのか。
そのあたりが、しっくりこない。
親鸞上人の「実は私もあの世には行きたいと思わないんだ。
そんな私たちだからこそ、阿弥陀如来は、
私たちに思いを寄せてくださるのではないか」
といったような、たうたうような温もりが感じられない。

まあ、一度通読しただけだし、
道元の「正法眼蔵」を読みこなす自信もないので、
もう少し、周辺をウロウロしてみよう。

投稿者 fujimoto : 10:15 | コメント (0)

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ

2012年6月29日

村上 龍「櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている」読了

村上 龍「櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている」(KKベストセラーズ」読了。
タイトルほど内容が凄いわけではない。
ネットで掲載した文章を、本にしたのだろう。★★★
ズ―ンとした、手ごたえがない。
著者の小説は、『希望の国のエクソダス』を読んでがっかりして、
以後、村上龍の小説は読まない。
ほんの少ししか読んでないので、
批評することはできないかもしれないが、
何かもの足りない。本書も同じ。
受信機能は高いが、発信機能に欠ける。
そんな感じ。

投稿者 fujimoto : 18:22 | コメント (0)

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ

2012年6月27日

阿川 弘之「言葉と礼節」読了

阿川 弘之「言葉と礼節 阿川弘之座談集」(文芸春秋)読了。
歴史を吟味し、言葉を憂い、日本の指針を考える。
藤原正彦、三浦朱門、養老孟司、半藤一利の各氏ら、
各界の8人を招いた座談集。★★★
阿川さんの小説は、読んだことがないが、
エッセイは好きだ。
壊れかけのキャラクターを、
自身も意識していて、
巧まぬユーモアを感じる。

投稿者 fujimoto : 18:23 | コメント (0)

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ

2012年6月22日

藤森神社 紫陽花観賞

6月21日(木) 雨
PM3:00 京阪「墨染」駅
Mネットのメンバー7人集合。
藤森神社へ、徒歩ですぐ。
参拝の後、紫陽花の庭園へ。
雨の紫陽花。
花は美しいが、密集度がいまいち。
紫陽花観賞よりは、
その後の、飲食が主目的なので、
まあ、いいか。
「墨染」駅前の喫茶店で、時間を過ごし、
その後、すぐ近くの中華屋で、3時間近く、
飲み、食べ、おしゃべり。
こうして、気のおけない人たちと、
心楽しい時間をすごせるのは、なにより。
感謝、感謝の気持ちでいっぱい。

しかし、京阪電車の普通は、
特急、急行、準急に、抜かれ、待たされ、
さすがに、腹立ったなあ。

投稿者 fujimoto : 10:57 | コメント (0)

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ

2012年6月17日

渡部昇一・谷沢永一「人生後半に読むべき本」読了

渡部昇一・谷沢永一「人生後半に読むべき本」(PHP研究所)読了。
「第二の人生」の知的生活ほど愉しきものはなし!
日本を代表する書籍通、人生通であり、本の世界を知り尽くした2人が、
人生後半を輝かせる智恵から、
古典を読む愉悦、名著の裏のウラまでを縦横無尽に語る。

取り上げられたなかで、読んだことのあるのは、
藤沢周平「三屋清左衛門残日録」、
池波正太郎「剣客商売」くらいだった。
読んでみたいと思った本は、吉川英治「新・平家物語」だけ。
ただ、読み物としては、面白かった。★★★

投稿者 fujimoto : 17:06 | コメント (0)

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ

2012年6月13日

瀬戸内寂聴 稲盛和夫「利他」読了

瀬戸内寂聴 稲盛和夫「"利他" 人は人のために生きる」(小学館)読了。
作家の瀬戸内寂聴氏(89歳)と京セラ名誉会長の稲盛和夫氏(79歳)の対談。
2人の仏教者が震災後の日本人の新しい生き方を探る内容になっている。
「自分のため」ではなく「誰かのため」に生きよう、
そんなメッセージが込められている。
JAL再建の苦労話も興味深い。★★★

私の場合、今は自分のことで精いっぱいだが・・・

投稿者 fujimoto : 13:45 | コメント (0)

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ

2012年6月12日

手術から1年

6月11日(月)
手術から約1年。
病院で1カ月に一度の診察。
腫瘍マーカーの数値も下がっており、
「とくに問題なし」との事。
あと1カ月とちょっとで、
抗がん剤の服用も1年。
主治医のN先生から、
「来月も問題なければ、
抗がん剤はいったん中止、
以後、様子を見ることにしましょう」との事。
そうなれば嬉しい!
抗がん剤の服用をやめれば、
食欲不振、体のだるさ、どんより気分といった
副作用もかなり軽減されるはず。
まずは、50kgを切った体重を少しでも戻したい。

投稿者 fujimoto : 22:27 | コメント (0)

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ

2012年6月 9日

白洲正子「謡曲平家物語」読了

白洲正子「謡曲平家物語」(講談社文芸文庫)読了。
カバーでの本書紹介文
『幼い頃自ら能の舞台にも立った経験を持つ著者が、
平家物語と謡曲との違い、読むもの、聞くものから見るものへの展開、
その魅力の深まりを跡づける。
幽霊能の世界を極めた『花伝書』の世阿弥に共感しつつ、
能が醸す夢うつつの至福の境へと読者を誘う。
平家物語と能への導きとなる二十七章。』
平家物語、能の謡曲、世阿弥、
いずれについても十分な知識がないので、
結構、読み進むのに苦労した。
ただ、世間では評判の悪い
NHKの大河番組「平清盛」を
面白がって見続けているので、
なんとかついていけた。★★★
「平家物語」は、面白そうだ。

投稿者 fujimoto : 23:00 | コメント (0)

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ

2012年6月 3日

里見真三「すきやばし次郎 旬を握る」読了

里見真三「すきやばし次郎 旬を握る」(文春文庫)読了。
帯のコピー、
「ミシュラン三つ星の秘密がすべてあります!
世界最年長三つ星職人となった
小野次郎の四季を通じた仕事と職人噺を
余すところなく公開した空前絶後の江戸前鮨教本!」
最初は、「こんなにノウハウを披露していいの?」
と驚いたが、
小野次郎さんは、公開したとて、
脅かされることはないという絶大な自信があるのだ。
というより、他の鮨店など眼中にない、
目の前にいるお客をどう満足させるかに、
いまも日々格闘している。凄いなあ。★★★★
まあ読んでいると、
さぞ旨いだろうなあと、鮨が食いたくなる。
お任せでお腹いっぱい食べると
一人25000円くらいと書いてある。
うーん、縁がなさそうだ。
「すきやばし次郎」でなくてもいい、
体調がもう少し回復したら、
「きた岡」に行こうっと。

投稿者 fujimoto : 12:23 | コメント (0)

この記事が気に入ったら、クリックしてください→人気blogランキングへ