10月30日(日)
妹から、「日本舞踊の発表会があるから、観に来て」。
服用週間の最終日で、調子は悪かったが、
年に一度のことでもあり、エイヤっと、
家人と二人で野洲に向かう。
3時半、野洲文化ホール到着。
妹の舞踊の出来は、まあまあ。
年々、上達しているように思う。
思えば数年前まで、母も出演していたのだ。
時は過ぎゆく。
毎年、五木ひろしの歌で踊る人が必ずおられて、
踊りより、年に一度じっくり五木ひろしの歌を聞き、
「うまいなあ」と感心していたのだが、
今年は、聞けなかった。残念。
天気がいい、体調はいまいちだが、
思い切って、自転車に乗ることに。
半年近く、全然乗っていないので、
まずタイヤに空気を入れなくては。
大和サイクルまで、押していく。
以前と変わらず、いやな顔をせず、
入れてくれる。(ありがたい)
次に向かいのTSUTAYAに行き、
これも近くの野畑図書館に寄る。
帰りは、車があまり通らない、
千里川沿いの道を走る。
わーい、自転車に乗ってる。嬉しい!
千里川からわが家へは、ずっと上り坂。
もちろん押して上がる。
まだ、ふらつくことがあるので、
車の多い道は避けなければ。
当面、イオン(大垣書店)、TSUTAYA、野畑図書館
ぐらいにしておく。
調子を見て、少しずつ、距離を伸ばしていこう。
しかし、お尻の肉がなくなったので、
サドルが骨にあたり、尻が痛い。
だめだ、こりゃ。
副島隆彦 佐藤優「暴走する国家 恐慌化する世界」(日本文芸社)読了。
知的好奇心を刺激してくれる鬼才二人の対談。
テーマは、国際情勢、金融、経済、宗教、民族、
そして日本の行方など、多彩。
3年前の出版なので、賞味期限が危うい感じなのだが、
副島氏は、預言者でもあるので、
その検証もできる楽しみもあった。
内容的には、短期(2~3年)ではなく、
中期(5~10年)の預言が多く、
もう少し時期を待たなければならない。
いずれにしろ、二人は、意見の違うところもあるが、
ベースのところでは意気投合。
情報、知識についていけない部分もあったが、
非常に、面白く読めた。
★★★★
辛坊治郎 高橋千太郎「2時間でいまがわかる! 放射能の真実! 」(アスコム)読了。
放射能のこと、原発のこと、さまざまな情報があり、
いったい誰のいうことが正しいのかわからない。
国、東電、マスメディアがいい加減なのは、
今回ではっきりしたが、最低限の知識は得ておきたい。
本書は、辛坊氏が、京都大学原子炉実験所 高橋教授に質問する
対談形式だから、分かりやすそうなので、読んだ。★★★★
「2時間でいまがわかる! 」とあり、
もっとホイホイと読めるかと思ったら、
意外と手ごわかった。放射線ってホント難しい。
ただ、とりあえず、どこまで危険なのか、
これからどうしていけばいいのか、
(高橋教授の意見が正しいかどうか知らないが)
何をどう考えればよいのか、
おおよそのところは理解が進んだ。
五木寛之「きょう一日」(徳間書店)読了。
副題が「非常時を生き抜く究極の五木メソッド55」。
健康のために五木さんが実践されている
具体的な方法が紹介されている。★★★
頭を洗わない、病院にもいかない、
そんな人がこんな本を出すなんて・・・
以前だったらそう思っただろうが、
五木さんの最近のテーマは「生と死」、
様々な専門家と交流があるだろうし、
自分でも勉強されているみたいだ。
大切なのは、自分の体は、自分が一番よくわかる。
自分なりの養生を心がけること。
まあ、簡単にできることはやってみよう。
・朝、目を覚ましたら、手をもむ
・半身浴(風呂の中で本を読む)
・呼吸法(1,2,3で吸って、15まで数えて吐く)
この辺はできそう。
10月18日(火)
「すごくいい天気なので、箕面に行こう」となり、
家人と二人、モノレール、阪急を乗り継ぎ、箕面へ。
滝まで上がるのは、とても無理なので。
瀧安寺まで歩く。(約1km、この辺まで、坂は緩やか)
せっかくだから、お参りすることに。(いつも素通り)
堂内に入ると、インド人らしき人が、
ローソクをかざし、強く祈っている。
私たちは軽ーく手を合わせるくらい。
そのうち、彼は、床に伏して、祈りだした。
「これって、五体投地じゃん、とすると、チベットの人?
顔つきは違うけどなあ・・・」
彼の祈りの邪魔をしたらいかんと、外へ。
寺前の広場のベンチで、しばし日向ぼっこ。
「ああ、気持ちがいい」
紅葉はまだ先なので、人が少ないが、
実は、箕面は、紅葉より、新緑や今頃のほうが素敵。
帰り、石橋の「阪急うどん」で、
「きつねうどん」を食べ(半分くらい)、わが家へ。
さすがに疲れて、ぐったり。
早く体力を回復させ、滝まで歩けるようになりたいな。
DVDで、『英国王のスピーチ』を観る。
子供の頃から悩む吃音のために無口で内気な、
現エリザベス女王の父、ジョージ6世。
矯正士とのトレーニング、交流を通じて、
吃音を克服し、
ついに、ナチスとの宣戦布告のスピーチを
国民に向けて、見事に成し遂げる。
主演の国王を演じる役者が素晴らしい。
演出の小道具として、煙草が上手に使われている。
ハリウッドの、CG使いまくりのドンパチ映画ではなく、
こうした、しっとり落ち着いた映画が好き。★★★★
ツタヤの新作でも1週間レンタルは、
ありがたいサービスだ。
小沢昭一「句あれば楽あり 」(朝日新聞社)読了。
図書館で、尾崎放哉の本を探していたら、
タイトルと著者/小沢昭一から、
きっと「東京やなぎ句会」に関する内容だろうと、
この本を借りた。
メンバーは、
入船亭扇橋[落語家]:光石(宗匠)
永六輔[エッセイスト]:六丁目
江國滋[エッセイスト]:滋酔郎
大西信行[劇作家]:獏十
小沢昭一[俳優]:変哲
桂米朝[落語家]:八十八
加藤武[俳優]:阿吽
神吉拓郎[作家]:尊鬼
永井啓夫[大学教授]:余沙
三田純市[劇作家]:道頓
柳家小三治[落語家]:土茶
矢野誠一[評論家]:徳三郎
と実に多彩。
以前は、江國滋さんが、この句会の様子を
面白おかしく描き、シリーズで出版していて、
愛読していた。
この本は、「東京やなぎ句会」以外の句会の紹介や、
小沢氏の俳句への取り組み、入門者へのアドバイス、
久保田万太郎、中村草田男等、好きな俳人についてなど、
江国さんの本とは、かなりスタンスが違っていたが、
面白く、読了した。★★★★
10月16日(日)
本日は晴れ、体調もGOODなのだが、
実は、服用休止の最終日。
明日からまた服用週間が始まる。
なんだかなあ。
今日みたいな体調が続けばうれしいのだが、
とりあえず、少しでも食べること、
歩くことを続ける。
上田都史「放哉漂泊の彼方」(講談社)読了。
理由あって、尾崎放哉についての本を読む。
漂泊、自由律の俳人として、
山頭火と並び評価されている。
この書は、放哉の人生を追っているので、
読了といっても、かなりの飛ばし読み。
はっきり言って、こんな男とかかわりたくない。
ただし、俳人としては評価されている。
最晩年、独自の世界から、
句を生み出している。
★★★
(辞世の句)
春の山のうしろから烟が出だした
佐藤優『3・11クライシス!』(マガジンハウス)読了。
佐藤優氏が、 東日本大震災の発生以後、
ネット、新聞、雑誌などのさまざまな媒体で、
今回の大惨事について発信したメッセージの記録。
★★★
第1章がネット(ライブドアニュース「佐藤優の眼光紙背」)、
第2章が新聞、雑誌。
圧倒的に、ネットに力がある。
新聞、雑誌は、ネットの流用(?)だ。
震災の翌日から、広告と変化する状況に、
ほぼ毎日、官邸を意識した提言メッセージを
発信し続けている。
佐藤さんらしい提言、情報の発信の仕方、
いいね。
10月9日(日)
「天気がいい、家の中でくすぶってるのはいかん。
万博でコスモスフェスタやってる」と家人の提案。
服用週間の最終盤、
ここ2~3日は調子悪いので少し不安だが、
出かけることに。
モノレールで万博公園へ。
入口から、花の丘を目指す。
超スローペース歩行。
しばらく歩いて表示板をみると、
花の丘までまだ半分。
「無理したらアカン」とコスモスはあきらめ、
ロハス展を目指す。
お祭り広場でやっていると思ったら、
違う場所らしい。
これもあきらめて、売店でソフトクリーム1個を2人で食べ、
出口に向かう。
ほんとは、「アストリア」(千里中央)で
カツサンド食べたいと思っていたが、
これもパス。まっすぐわが家へ。
こんな調子だから、社会復帰は、まだまだだなあ。
吉本隆明「現代日本の詩歌」(毎日新聞社)読了。
現代の詩人、俳人、家人、シンガーソングライターを取り上げ、
作品を紹介し、短い批評を加えている。
基本的に、この書で取り上げた詩人を、
吉本氏は評価している。
面白かった。誰かの詩集を手に取ってみたくなった。
★★★★
知っている詩人もいるが、知らない詩人もいる。
列挙してみる。
谷川俊太郎
田村隆一
塚本邦雄
岡井隆
夏石番矢
吉増剛造
中島みゆき
松任谷由j実
宇多田ヒカル
俵万智
佐佐木幸綱
寺山修司
角川春樹
野村喜和夫
城戸朱理
鮎川信夫
近藤芳美
西東三鬼
吉岡実
谷川雁
入沢康夫
天沢退二郎
茨木のり子
永瀬清子
清岡卓行
大岡信
カレル・ヴァン・ウォルフレン『誰が小沢一郎を殺すのか?』(角川書店)読了。
著者は、日本取材30年のオランダ人ジャーナリスト、
小沢一郎を最も優れた辣腕政治家と評価している。
そして、長年、官僚・マスコミ・検察に代表される「非公式権力」によって、
民主党の小沢一郎元代表が人物破壊キャンペーンによって、
"抹殺"されようとしていると警鐘を鳴らしている。
「誰が」については、官僚・マスコミ・検察が主体なのだが、
日本独自のあたかも免疫システムのようなシステムが、
既存の体制に危険な異分子を排除しようとと働くと分析している。
★★★
私も、長年の人物破壊キャンペーンによって
洗脳されているのか?
近く小沢氏本人の公判がスタートする。
注視したい。